こんにちは!Marimoです。
在宅フリーランスで翻訳を仕事にしたいと思って、翻訳を勉強しているみなさんが気になるのが、「がんばって勉強して、翻訳できるようになったとして、さて、仕事は受注できるのか?」ということではないでしょうか。
翻訳の勉強をずっと独学でやっていると、かなりの頻度でその不安が頭によぎります。
やはり、「英語を勉強した先に、それが仕事になるのか?翻訳でどのくらい稼げるようになるのか?」ということを、前もってある程度予測しておくことは大事です!
じゃないと、不安に負けて勉強をやめてしまいそうになるから。
というわけで、今回は、翻訳の仕事の第一歩として取り組みやすい、クラウドソーシングサービスについて調査しました。
翻訳学習者から、実務翻訳者になるには?
大きく分けて、道は2通り。
- 翻訳会社のトライアルに応募して、そこから仕事を受注する
- クラウドソーシングで翻訳の仕事を受注する
一番の王道は、やはり1の翻訳会社から仕事をもらう道なのですが、まだトライアルに受かるかどうか不安な学習中の翻訳者が比較的に気軽に試せるのが、2のクラウドソーシングです。
(クラウドソーシングとは、何か仕事をしてほしい人が不特定多数の人に対して仕事を依頼するためのインターネット上のサービスです。翻訳の場合は、依頼者が個人だったり会社だったりすることが多いです)
というわけで、今回は、翻訳の仕事が受注できるクラウドソーシングサービスを、「一体いくらくらい稼げる?どのくらい仕事の依頼があるもの?」という、翻訳の仕事を受ける側からの目線でまとめてみました!
翻訳の仕事の依頼があるクラウドソーシングサービス
まず、翻訳に特化したクラウドソーシングサービスか、翻訳以外にもいろいろと依頼のある一般的なクラウドソーシングサービスか、大きく分けて2通りのクラウドソーシングサービスがあります。
翻訳に特化したクラウドソーシングサービス
- Conyac
- gengo
- Yaqs
- スピード翻訳
以上の4サービスが、有名どころの翻訳に特化したクラウドソーシングサービスです。
翻訳料金は日英か、英日かによっても異なり、サービスや翻訳者としてのレベルによっても異なりますが、だいたい1文字0.3~3円ほどになるようです。
翻訳者としてこれで生計をたてていくのはかなり厳しいのがわかると思います。
でも、学習者から翻訳者になるにあたって、実績を積む、仕事の経験を積むための機会として利用するのはありだと思います。
上から順番にご紹介していきます。
Conyac

最大の特徴は、Light案件というのは、特に翻訳テストに合格していなくても、実績がなくても、翻訳者として登録さえしていれば、仕事を受けられるということ。
Light案件は、100~300字くらいのものが多く(最大720字)、手軽に始められます。ただし、Light案件の単価はものすごく安いです。
英日翻訳で1文字あたり約0.09円。
日英翻訳で1文字あたり約0.3円。
や、、、安い。。。
これメインでは絶対にやっていけないので、Light案件で実績を積んで、よいレビューをつけてもらって、早々にStandard案件が手掛けられるようにならないとです。
そして、そのLight案件も、いつでも仕事があるわけではなく、仕事の依頼があってすぐにとりかからない限りはすぐに他の翻訳者がやってしまいます。
Standard案件を受注するためには、Conyacが実施しているレベルテストに合格し、かつ、他の人のlight案件の翻訳結果に対するレビューを3つ以上つけている必要があります。
ただ、Standard案件も、依頼者がConyacに支払うのが、
英日翻訳で1文字あたり1.5円。
日英翻訳で1文字あたり6円。
なので、Conyacから翻訳者に支払われるのはそれ以下です。
Standardでも、やはり翻訳価格はかなり安いです。
また、案件としては英日よりも、日英の方が圧倒的に多いです。
gengo

登録後、レベルテスト(選択と筆記の2段階テスト)に合格してから、受注できる仕組み。
翻訳者のレベルはスタンダードとビジネスがあります。
依頼者がgengoに支払うのが、
スタンダードプランで、英日、英日翻訳で1文字あたり5円~。
ビジネスプランで、英日、英日翻訳で1文字あたり9円~。
なので、gengoから翻訳者に支払われるのはそれ以下です。
Yaqs

登録後、翻訳テストに合格してから、受注できる仕組み。
依頼者がYaqsに支払うのが、
カジュアル 1文字あたり5円
スタンダード 1文字あたり10円
プロ 1文字あたり15円
なので、Yaqsから翻訳者に支払われるのはそれ以下です。
スピード翻訳
登録後、翻訳者実力試験に合格してから、受注できる仕組み。
依頼者がスピード翻訳に支払うのが、
英日翻訳で1単語あたり14円。
日英翻訳で1文字あたり7円。
なので、スピード翻訳から翻訳者に支払われるのはそれ以下です。
一般的なクラウドソーシングサービスで、依頼内容に翻訳があるもの
一般的なクラウドソーシングサービスの大手としては、以下2つが挙げられます。
- クラウドワークス
- ランサーズ
どちらのサービスでも、1文字3~5円くらいから翻訳の依頼があるのですが、翻訳に特化したconyacやgengoなどと比べると、案件に応募するときに過去の翻訳実績を書かないといけなかったりするので、本当の翻訳初心者の場合は、ここから最初に仕事を得るのは難しそうです。
まとめ
クラウドソーシング上で翻訳の仕事を受けるのは、翻訳会社のトライアルに応募して、受かってから仕事が来るのを待つよりも、敷居が低いのは確かです。
ただ、単価がかなり低い。これはかなり大きなデメリット。
その一方で、クラウドソーシングで仕事をしたときには、わざわざ自分で請求書を発行して相手の入金がくるまでドキドキして待たなくてはいけないという手間が省けます。また、翻訳料も自分の翻訳レベルに応じて明確な料金体系になっています。この2点は、クラウドソーシングで翻訳をするときの大きなメリットであると言えます。
こうしたメリットとデメリットを理解したうえで、実務翻訳者としてステップアップするために上手く利用していくのがいいですね!