こんにちは、実務翻訳者のMarimoです。
駆け出し・未経験の翻訳者が、翻訳会社やクライアントから選んでもらう翻訳者になる方法は、意外と簡単。
「プロとしての本気度」が伝わればよいのです。
例えば、銀行口座名1つでも、「普通の個人名<屋号持っている人<会社化してる人」の順に、信頼性や本気度は違います。
また、翻訳者特有のことですが、「情報漏洩にどれくらいちゃんと対応できる人か」というのもポイントになります。
パソコンにちゃんとウィルスソフトを入れているのはもちろんですが、それでも万が一情報が外部に漏れてしまったら?
損害賠償保険に入ってる翻訳者と、何も入ってない翻訳者だったら、翻訳会社はどちらを選ぶでしょうか。
答えは簡単ですよね!
フリーランスでお仕事を受ける以上、こういった、翻訳スキル以外の部分でもちゃんと信頼できるということをアピールして、選ばれる翻訳者にならないと、翻訳一本で食べていけるレベルにはなかなかなれません。
逆に言うと、多くの駆け出しの翻訳者の人たちはそこまで意識して仕事を取りに行っていないので、そこで意外と簡単に差別化ができます。
そんなわりと戦略家な(笑)私が利用しているのが、フリーナンスという無料のサービス。
結論から申し上げますと、このフリーナンス、フリーランス翻訳者なら、知ってて絶対損はしません!
- 屋号つきの口座が作れる
- 無料で損害賠償保険がついてくる
それなのに、なぜか利用料が無料という、フリーランス翻訳者にとっては控えめに言っても最高のサービスです。

FREENANCE(フリーナンス)とは?

フリーナンスというのは、「フリーランス」+「ファイナンス」を掛け合わせた造語だそうです。
フリーランスとして働く人向けのサービスで、以下の3つが主な内容です。

①振込専用口座:屋号やペンネームで、振込専用口座を作れる(無料)

フリーナンスに登録すると、翻訳会社さんやクライアントさんから入金してもらうための、振込専用口座を無料で作れます。
しかも、屋号やペンネームだけで口座を作れます!
銀行口座だと、屋号+本名が必要なところがほとんどですし、登録時に開業届や会社案内が必要だったりするので、ハードルが高いんですよね・・・。
フリーナンスは屋号のみで口座が作れます。登録時に開業届などの書類も必要ありません。(身分証明書だけでOK)
>>>【FREENANCE】(フリーナンス)公式ホームページ

②即日払いサービス:請求書分の売上をすぐに入金してくれるサービス(有料)
有料ですが、手数料を支払えば、請求書分の売上を、フリーナンスから自分に即日で振り込んでもらえるサービスがあります。
例えば、翻訳会社からの入金予定は翌々月だったとしても、それを待たずして、すぐに現金が手に入るということです。

ちなみに手数料は、登録直後は10%でした。(利用頻度や回数によって、与信スコアが上がると、この手数料は下がっていくそうです)
私は、この有料サービスは使うことはなさそうですが、「すぐにでも現金が必要!」という事態になった場合はお世話になるかも。
③あんしん補償:損害賠償保険が完全無料でついてくる!(無料)
私は、当初「屋号をつけた口座が欲しい」という理由でフリーナンスに登録したのですが、実はフリーナンスは登録するだけで、損害賠償保険が無料でついてくるんです。


安心保障の内容は、いろいろあるのですが、翻訳者として仕事をいただいたときにあり得るリスクは
- 情報漏洩
- 納期遅延
この2つくらいかな~と思うのですが、それがなんと、それぞれ最高500万円まで補償されます。
コレ、すごくないですか???
仕事を受ける翻訳者本人としては、この補償がついていれば、「万が一パソコンがウイルスに感染したら・・・」「災害などで納期がどうしても守れないときがあったら・・・」など、不安な要素が払しょくされるので、とても安心です。
お仕事を依頼する翻訳会社(もしくはクライアント企業)からしても、この補償がついている翻訳者に仕事を依頼するのはとても安心感があると思います。
例えば、AさんとBさんが、同じくらいの実力の翻訳者だったとすると、フリーナンスに登録している翻訳者Aさんと、普通の個人の翻訳者Bさん、翻訳会社は間違いなくAさんに仕事を依頼しますよね。
私の場合、当初は「屋号付きの口座を作りたい」「入金口座を生活費と分けたい」という理由だけでフリーナンスに登録したのですが、この安心補償サービスがついていると知ってからは、すぐに履歴書に「フリーナンスの会員になっており、情報漏洩と納期遅延の損害賠償保険に加入しています」と書き加えました。
これは、なかなかポイントが高いと思いますよ~。
>>>【FREENANCE】(フリーナンス)公式ホームページ
でも、なんでこんなサービスが無料で使えるの?なんか怪しくない???
と思った皆さま。
ハイ。私もまったく同じ疑問を抱きました。
だって、即日払いを利用しない限りは、フリーナンスは完全無料で使えるんです。
この運営会社(GMO)は一体どこから利益を得ているのか・・・?と。

↑その答えは、このページに書いてありました。
つまり、基本的には即日払いの手数料で収益を上げていて、今後は振り込みの回数によって、振込手数料が有料になる可能性もあると。
こういったビジネスモデルなんですね。
万が一、フリーナンスの運営会社が倒産したら、振り込み専用口座のお金はどうなるのか?
これも、気になるところ。
フリーナンスを運営しているGMOクリエイターズネットワークは、東証一部上場のGMOインターネット株式会社のグループ企業。
なので、そう簡単には倒産しないとは思いますが、とはいえ、会社もサービス内容もベンチャー企業感満載です。
いつこのサービスが終了するか、もしかしたら倒産するか、不安はあります。
ということで、よくある質問も確認してみました。


つまり、事業用の口座と、フリーナンス会員の入金分の口座は別になっているので、万が一フリーナンスの運営会社が倒産したとしても、保護されるということですね。
それなら大丈夫!
>>>【FREENANCE】(フリーナンス)公式ホームページ

フリーナンスに登録する方法
フリーナンスは、以下の流れで登録できます。
- ウェブから申し込み(所要時間:5分)
- 電話で聞き取り調査(所要時間:5分くらい)→審査に受かれば口座開設
- 1週間後くらいに、郵送で口座詳細が送られてくる
1:ウェブから申し込み(所要時間:5分)
ウェブからの申し込みは、5分もかからずにできます。
必要事項を記入して、身分証明書(免許証やパスポート)の写メを取ってアップロードして、完了です!
>>>【FREENANCE】(フリーナンス)公式ホームページ
2:電話での聞き取り調査(所要時間:5分くらい)
フリーナンスの登録には、一応審査があります。
といっても、開業届などが必要なわけではありません。
ウェブから申し込みをした数日後に、スタッフの方から電話がかかってきて、ウェブから入力した内容に間違いがないかどうか、普段の仕事の内容、だいたいの売上などを聞かれます。
5分くらいの簡単なやりとりでした!
2:郵送で口座詳細が送られてくる
電話調査から1週間弱くらいで、郵送で口座の詳細が送られてきました。
その内容でログインして、晴れてフリーナンスの会員になれます!
まとめ:駆け出し翻訳者なら、信頼性をつけるためにフリーナンスを利用したほうがいい!
- 屋号(またはペンネーム)で口座を作りたい。
- 仕事とプライベートの口座を分けたい。
- 情報漏洩や納期遅延の補償をつけて、他の翻訳者と差別化したい。
そんなニーズがあるなら、フリーナンスはおすすめです。
2018年10月に出てきたばかりの新サービスなので、これからどうなるのかわからないところもありますが、新サービスだからこそ、今なら他の翻訳者さんとの差別化もできます!
少なくとも、即日払いを利用しない限りは、振込口座もあんしん補償も完全無料で使えるので、使えるものは使っておこうというのが私の結論です(^^)
サクッと登録して、履歴書でアピールして、未経験でもガンガンお仕事ゲットしていきましょ~♪
>>>【FREENANCE】(フリーナンス)公式ホームページ

