翻訳スピードを計測するエクセル表(Google Spreadsheet)の作り方

翻訳スピード
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こんにちは、Marimoです。

自分の翻訳スピード、測ったことありますか?

実際に実務翻訳の仕事をはじめるなら、やはり自分のキャパシティを知っておかないと、と思って翻訳学習中からスピードの計測を始めました。

スピードを意識することで、「今回は1時間300ワード翻訳に到達してみせる!!!」などと、ちょっとゲーム感覚ではあるのですが、自分史上最高の集中力を出せたりします。

学習を続けるにつれて、翻訳スピードは確実に上がっていることもわかって、「本当にこのまま翻訳学習を続けていて、仕事になるレベルになれるのだろうか?」と、くじけそうになる気持ちに対して、「大丈夫!日々レベルアップしてるじゃない!」と客観的な指標をもって自分で自分を励ますこともできます(^^)

そういう意味でも、翻訳スピードを計測するのはとてもおススメです!

ということで、今回は私が計測中のGoogle Spreadsheet(=Google、つまりクラウド上で使えるエクセルのようなもの)を公開します!

 

開始時間と終了時間の入力欄

 

一番左の赤い四角の部分には、翻訳の開始時間と終了時間を毎回記入します。

以下のショートカットキーを使うと、一瞬でいまの時刻を打刻できます。

エクセルの場合は、       Ctrl+:

Google Spreadsheetの場合は、 Ctrl+Shift +:

 

開始時刻ー終了時刻

 

左から2番目の青い四角の部分には以下の数式を入力します。

=開始時刻のセルー終了時刻のセル

仮に、開始時刻のセルがB5で、終了時刻のセルがC5の場合は、

=B5-C5

となります。

あとは、これを一番下までドラッグすればOKです。

 

時間

=(開始時刻のセルー終了時刻のセル)×24 

という数式を入れて、時間に換算しなおします。

 

仮に、(開始時刻のセルー終了時刻のセル)のセルがD5の場合は、

=D5*24

となります。

あとは、これを一番下までドラッグすればOKです。

 

 

開始時未処理ワード数と終了時未処理ワード数

背景がオレンジの部分に入力すること

左から4番目の緑で囲んでいる部分について説明します。

左の「開始時未処理ワード数」には、翻訳の作業を開始する時点で、まだ翻訳できていない原文の英単語数を入力します。

一番最初に翻訳を始めるときに、一番上の「開始時未処理ワード数」の背景がオレンジになっている部分に、原文のワード数を入力します。

それ以降は、翻訳作業を終えるたびに背景がオレンジになっている「終了時未処理ワード数」にまだ翻訳していない原文のワード数を記入していきます。

 

ちなみに、wordで翻訳作業している場合に、原文であと何ワードあるか数えるときには、

Shift +Ctrl+End というショートカットを使うと、

現在カーソルがある部分から、一番したの行までを全部選択できて、残りのワード数が数えられて便利です。

 

開始時未処理ワード数の、背景が白の部分に入れる数式

=右斜め上のセル

という数式をいれます。

仮に、右斜め上のセルがG5の場合は、

=G5

となります。

 

つまり、緑の枠内は、

ーオレンジに部分には毎回、作業が終わった時点で残っているワード数を手入力する。

ー白い部分は数式が入っているので、何も触らないでOK。

ということです。

 

処理ワード数

その作業時間に、何ワード翻訳できたかを計算するセルです。

=開始時未処理ワード数ー終了時未処理ワード数

という数式を入れます。

仮に、開始時未処理ワード数がG5、終了時未処理ワード数がF5の場合は、

=G5-F5

となります。

 

処理ワード/時間

左から6番目の、処理ワード/時間では、1時間あたりに何ワード翻訳できたかがわかります。

=処理ワード数(黄緑の枠のセル)÷時間(ピンクの枠のセル)

という数式を入れます。

仮に、処理ワード数(黄緑の枠のセル)がH5、時間(ピンクの枠のセル)がE5の場合は、

=H5/E5

となります。

 

あと何時間かかるか

私は、「現在のペースだとこの原文の翻訳が終わるまでにあと何時間かかるか」、という項目も作っています。

 

空いているセルのどこでもいいので、左から6番目の赤い枠の、「処理ワード数/時間」の平均値を計算します。ここでは、I50セルでこの平均値を出すとします。

仮に、「処理ワード数/時間」がI列の場合は、I50に以下の数式を入れます。

=average(I5:I22)

 

次に、あと何時間かかるか、のセルに以下の数式を入力します。

=開始時未処理ワード数÷$I$50 ($は、このセルを固定して計算するという意味です)

仮に、開始時未処理ワード数のセルがF5の場合は、

=F5/$I$50

 

となります。

あとは、これを一番下までドラッグすればOKです。

 

作業内容

一番右の水色で囲った部分には、その時間に何をしていたかを記入しています。

私の場合、1つの原稿を翻訳するのに、

1:ざっと読む(=ラフ読み)

2:1回目翻訳(3割くらいの完成度)

3:2回目翻訳(9割くらいの完成度)

4:日本語のみ通読チェックして、コロケーションが変なところなどを直す

という流れに落ち着きつつあるので、それぞれに何時間かかっているかを把握するために、一番右の列に作業内容を記入しています。

 

まとめ

こういうスピード管理表は、最初に考えて作るまでがなかなか大変ですが、一度作ってしまえば、本当に翻訳作業の管理に役立ちます!

翻訳分野別の翻訳速度を比べたり、学習の成果が出ているかが確認できたり。

翻訳って、「これが正解」「ここまでやればOK」というはっきりした線引きがなくて、なかなか難しい作業ではありますが、客観的にできる部分はできるだけ目に見える形にしておいて、自分の実力やキャパシティがすっきりわかるようにしておきたいですよね。

ということで、今日は翻訳スピードについてでした!

 

 




ABOUTこの記事をかいた人

シングルマザー翻訳者のMarimoです。
結婚後、専業主婦として2人の子供を育てていたのですが、離婚の危機に直面して、フリーランスの実務翻訳者として働こうと一念発起!
30代から独学カランメソッドイングリッシュセントラルで英語の勉強を始めて、2年間でTOEIC600点→900点に。
翻訳の基本はフェローアカデミーで学んで、実務翻訳は独学しました。
できるだけ安く英語力をアップさせる方法、翻訳の独学方法、実務翻訳に役立つ本、辞書システムの紹介など、今まで役に立った方法を中心に紹介しています!
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