「確定申告とは?青色申告とは?」が理解できたら、次に進みましょう!
青色申告決算書類の最初の1歩は、まずは開業費をつけて、「開始残高」をつけるところからスタートです。
会計初心者の方にもわかるように、なるべく専門用語を避けてポイントのみをザックリ解説していきます!
>>>会計知識がなくてもできる!確定申告・青色申告決算書の作り方①【フリーランス翻訳者1年生向け】
(↑現在利用中。家計簿アプリ『マネーフォワードME』と連携させて使えて超便利!1ヶ月お試し無料)
アプリ版はこちら↓
マネーフォワード クラウド確定申告
Money Forward, Inc.無料posted withアプリーチ
(↑有名な弥生会計の個人事業主向けクラウド会計。1年間お試し無料という太っ腹ぶりはすごい!)
>>>freee
(↑簿記が全くわからなくても直感で操作できるわかりやすい作りです。1ヶ月お試し無料)
開業費とは?
個人事業主として開業するまでに、かかった経費のことです。
開業前からいろいろ出費しているはず!
フリーランスの翻訳者として開業する前に、きっと皆さん、いろいろお金がかかったはずです。
私の場合は、主に以下のものにお金がかかりました。
- 翻訳学校の授業料
- パソコン用のモニター
- パソコン用のキーボード(翻訳者の皆さんが絶賛している、東プレのいいキーボードを買っちゃいました)
- 辞書類(高い!)
- 文法書、英語関連本など(無駄にたくさん。。。)
- TOEIC受験費用(翻訳者としてトライアルに受かるために足しになるなら、と受験しました)
- TOEIC対策に受講していたオンライン英会話授業料
- 電話代、インターネット代
などなどです。
こういった、開業のためにかかった費用を「開業費」としてつけれるのです。
後ほど説明しますが、開業費をちゃんとつけているといないとでは、支払う税金の金額が全然違ってきます。
開業のタイミングがいつになるかわからない段階であっても、とりあえずは、領収証やレシートなどは必ず保管しておいてくださいっ!
いつの出費からつけられるの?
法律では、開業費として認められる支出の期間は特に明確に決まっているわけではありません。
常識的に考えて、半年~1年前くらい、というように書いてあるサイトや本が多いですが、そこに関して明確な規定はありません。
開業費として認められる支出の期間は明確ではありません。税務署が適正と判断するかどうかによって開業費と認められるかどうかが決まるためです。
多少期間が長めであっても税務署に対してきちんと納得のいく説明ができるのであれば問題ありませんよ。
ということなので、「開業の2年前に通っていたこの翻訳学校の授業料は、翻訳者として独立して仕事をするために必要だった費用です」というように、きちんと説明できれば問題なさそうです。
なので、やはり、「いつか個人事業主として開業したい!フリーランスになりたい!」と思った時点で、振込履歴や領収証類は大切に保管しておくのがおすすめです。
開業費のつけ方
個人事業主として、開業した後は、白色申告か青色申告かで多少の違いはありつつも、かならず帳簿をつけなくてはなりません。
しかし、開業前にはまだ事業は始めていないので、帳簿はありません。
なので、開業費は、「開業する時点で、開業にかかった費用の合計がわかればよい&領収証やレシートなどが残っていればよい」そうです。
そして、開業する直前に開業費の合計を出しました。
開業費は節税にものすごい威力を発揮する
開業費のすごいところは、「任意償却」といって、開業後のどの年度にでも、好きな時につけていいということです!
つまり、黒字が出て税金を払わないといけなくなった年度に、経費としてつけていいということです。
例えば、開業費で50万円かかった場合、
1年目: 赤字→課税されず
2年目: 赤字→課税されず
3年目: 30万円の黒字→ここで開業費30万円を償却することにすると、課税されず!
4年目: 50万円の黒字→ここで開業費20万円を償却することにすると、課税額が30万円に!
という感じになるのです。
(青色申告の場合は、1年目と2年目の赤字を繰り越せるので、本当はそれでも節税になるのですが、ここでは単純に開業費を説明するため考慮にいれていません)
いつでもいいというのが、すごい。。。10年後とかでもいいってことですよね。
会計ソフトで開業費をつける方法
私は、マネーフォワードクラウド確定申告という会計ソフトを使っているので、この会計ソフト上で具体的にどうやって開業費をつけるのかを説明していきます。
開始残高と開業費をつける
開始残高とは、1月1日時点の資産や負債の残高を記入するところです。
今年度に開業した人の場合は、開業日時点の預金残高などを記入します。
開業準備に使用した経費は「開業費」として計上します。
マネーフォワードクラウド確定申告での「開始残高」と「開業費」の入力例
以下の例で考えていきます。
開業日の時点でA銀行とB銀行を事業用の銀行にして、各銀行に預金残高が50万円ある。
開業費は30万円かかった。
まず、開始残高ページを開きます。
「資産の部」(左側=借方)にある普通預金にA銀行50万円、B銀行50万円と入力します。
そして、開業費を30万円と入力します。
また、A銀行の50万円+B銀行の50万円+開業費の30万円=合計130万円は、個人資産から支出しているため、元入金の欄に130万円を入力します。
元入金とは?
元入金とは開業時に、個人事業主が自分で用意した資金のことです。
2年目以降は、前年度の利益・損益を元入金と通算して計算するので、元入金の金額は毎年変わります。
とりあえず、開業初年度は、「元入金=自分で用意した資金」という理解で大丈夫です。
まとめ:開業費は大事!会計ソフトには合計金額のみの入力でOK
開業費のポイントをまとめると以下のようになります。
- 開業費は開業前にかかった経費のこと
- 開業費は、開業後のいつの年度につけてもOKなので節税につながる
- レシートや領収証、振り込み履歴など支払いが証明できるものを残しておくこと
- 開業費は合計がわかればよいが、エクセルなどで帳簿をつけておいたほうがよいとされている
- 会計ソフトに入力するのは開業費の合計金額のみ
青色申告決算書類の最初の1歩はまずは開業費をつけて、「開始残高」をつけるところからです。
ここがなかなか難しいなと感じてしまうかもしれませんが、これさえ乗り越えれば、あとは売上と経費を日々つけていくだけです!
そうすれば、青色申告決算書類は会計ソフトが自動で計算して作ってくれます。
次回は、「会計知識がなくてもできる!確定申告・青色申告決算書の作り方③【発生主義について】」に続きます。
(↑現在利用中。家計簿アプリ『マネーフォワードME』と連携させて使えて超便利!1ヶ月お試し無料)
アプリ版はこちら↓
マネーフォワード クラウド確定申告
Money Forward, Inc.無料posted withアプリーチ
(↑有名な弥生会計の個人事業主向けクラウド会計。1年間お試し無料という太っ腹ぶりはすごい!)
>>>freee
(↑簿記が全くわからなくても直感で操作できるわかりやすい作りです。1ヶ月お試し無料)
【開業前の方向け】翻訳で収入を得たら、いつから、どのように売上を申告するのか?