こんにちは。Marimoです。
半年間、フェローアカデミーの出版翻訳講座に通っていたことがありまして、そのときに痛感しました。
「英語力がある」というのと、「翻訳力がある」のは全然違う!
英語を英語で読んで、頭の中でイメージができていても、それを自然な日本語にしようとすると、できないのです。
さらには、翻訳してみると、わかっていたつもりだった文法事項が、実はあいまいな理解でとどまっていたことも明らかになりました。
ということで、現在は翻訳のための英文法を独学中です。
今回は、「こんなにクオリティが高いのに、こんなお値段でよいのでしょうか!?」と思ってしまう、大変オススメの教材を2つご紹介します。
ちなみに、Amazonで本を買う時は、この方法で買うのが一番お得です↓
翻訳の泉

まずは、翻訳に特化した文法事項が学べる「翻訳の泉」。
この「翻訳の泉」は、翻訳学校サンフレアアカデミーの岡田 信弘先生が作られたウェブサイトです。
なんと、全部無料で読めます!
第1回〜第30回までにわたって、「まさにこういうことが知りたかった!」と思わず口にだしてしまうような、翻訳者が間違えがちな部分を中心に翻訳文法がまとめられています。
目次はこんな感じです。↓
ーーーーーーーーーーーーーーー
第1回 翻訳上達の鍵
第2回 受身の話
第3回 名詞構文の話
第4回 動名詞構文の話
第5回 分詞構文の話
第6回 不定詞構文の話
第7回 関係構文の話
…第30回まで続く。
ーーーーーーーーーーーーーーー
文法の説明に使われている例文は、理系関連、特許翻訳関連の文章が多いです。
私自身はビジネス文書や法律関連を専門にしようとしているので、「翻訳の泉」の中の例文に出てくる単語は馴染みがないものが多く、難しく感じる部分も多々ありました。
でも、文法の解説と具体的な訳出しの方法の説明が素晴らしすぎて!難しくても読もうという気になります。
翻訳には「これ」といった正解が1つだけあるわけではないのが難しいところですよね。
文法の理解があいまいだったり、訳出し方法の引き出しがないと「なんとなくこの訳になりました」、となってしまいがちです。
このウェブサイトを熟読して勉強すれば、「この文章構造だと、パターン1、パターン2のどちらかで訳出しすればいいのか」と、すごくクリアにわかるようになります。
こんなクオリティの高いコンテンツが無料でネット上にあるなんて、本当に使わなきゃ損な教材です!
翻訳の泉のサイトを見て、解説のすばらしさに感動した方は、さらに深く踏み込んだ書籍バージョン翻訳の布石と定石 実務翻訳プロへの道もあります。独学か通学か検討されている方の場合は、まずはウェブと書籍での独学にトライするのもいいと思います!
英文翻訳術

次にご紹介するのが英文翻訳術 (ちくま学芸文庫) 安西徹雄先生の本です。
発刊が1995年で、古さは否めませんが、こちらも翻訳に必要な文法事項が理論的に法則化されています。
各テーマごとに演習問題と、生徒訳例と先生のコメントが載っており、自分も実際に翻訳してみて見比べると、翻訳学校の授業を受けているような感じで学ぶことができます。
フェローアカデミーの出版基礎に通学していたときの担当の先生もこの「英文翻訳術」をオススメしていました。
「もしも費用的に上級クラスを受講するのが難しい方がいらっしゃるようだったら、この本を買って、全部問題演習を解いて真面目に読み込んでみてください。かなりの翻訳力がつきますよ」と絶賛されていました。
こちらは「翻訳の泉」とは違って、例文は、出版翻訳向けのものがほとんどです。
でも、文法事項の解説は「翻訳の泉」とはまた違った視点から解説されているものも多く、大変勉強になるので、私はこの2つの教材を翻訳文法強化教材として利用しています。
まとめ
文章を正しく翻訳するためには、
- すべての文章の構造を文法的に100パーセント、一点の曇りもなく説明できる知識。
- 自然で正しい日本語を書く能力。
この2点が不可欠です。
二つは並行して身につけていかないといけない技術だと思いますが、今回ご紹介した2つの教材を使えば、文法を復習して確実なものにすることもできますし、英語を日本語に訳出しする時の法則も身につきます。
翻訳専門校フェロー・アカデミーの先生もおっしゃっていたように、この教材で丁寧に学習すれば、独学でも翻訳学校の基礎文法講座に負けない力がつくはずです!
Amazonで最安で本を買う方法は以下の記事でまとめています。
ひと手間かかるものの、コスパはとても良くなります!教材費を節約したい方はぜひ↓
英語教材を無料で使う方法もあります↓
翻訳者デビューするには、TOEIC900点があるとないとじゃ大違い。
最短・最安でTOEIC900点を取る方法をまとめました↓