フェローアカデミー出版基礎を受講した感想〜1〜 に引き続きまして、翻訳学校大手のフェロー・アカデミの出版基礎(通学コース)を受講した感想その(2)です。
今回は、「宿題の内容と分量」「実際の授業内容」についてまとめました。
フェロー・アカデミーには、通学コースと通信コース、どちらもあります。
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フェロー・アカデミー出版翻訳講座の宿題について
宿題の内容
フェローアカデミーの出版翻訳基礎講座では、毎回数段落分くらいの文章を事前に訳してくる宿題が出ました。
宿題の内容はフィクションの小説やノンフィクションなど多岐に渡ります。テーマも戦争物だったり、エッセイだったりいろいろです。
英語の文章そのものを読むにあたっての難易度はその作品ごとに違うのですが、フィクションの時は表現方法が多彩で見た事のない動詞が何種類もあって、その度に辞書を引くのが大変で、硬めのノンフィクションは関係代名詞のオンパレードで読解が大変でした。
宿題の分量(かかった時間)
1回の宿題の量は、日本語に訳してみて縦書きA41枚弱くらいでした。
私は1回の宿題に6時間くらいかかっていました。なぜそんなに時間がかかっていたかと言いますと、翻訳するのに以下のようなプロセスが必要だったからです。
- まず全体をざっと読んで大意とつかむ
- わからない単語を調べる
- もう一度全体を読んで意味を正確に理解する
- 訳す時の文章のテイストを考える(僕か私か、ですます調か、など)
- 一文一文日本語に翻訳していく
- 日本語の使い方が間違っていないか、漢字が合っているか、類似の表現でもっとぴったりくるのはないかどうかなど、日本語の辞書を使って調べる
- 訳した日本語の文章の一度通して読んで不自然な表現を修正する
- 一晩寝かす
- 英語の原文と自分が訳した日本語の文章を付き合わせて、訳抜けがないか確認する
- 最後に、訳文だけど通読して句読点などの位置を確認する
「翻訳って思っていたより難しくて奥が深い…。日本語にしてからの作業も多くて大変だ」と初回の宿題の時点で実感しました。
フェロー・アカデミー出版翻訳講座の授業について
宿題(自分の訳文)は講師の先生とクラスメイト全員に配布される
こうして事前に家で翻訳した宿題は、一部家で印刷しておいて、授業当日に学校に持って行きます。それを学校の事務室で受付の方に提出すると、講師の先生+受講生の人数分コピーしてくれるので、それを持って教室に入ります。
授業の時に配布します。(私が受講した時は生徒数7名でした。)
生徒全員の訳文が配られ、それを元に授業が進められるのです。
自分の訳文が8人もの人に見られる!これはかなりのプレッシャーです。
でも、だからこそ、何が何でも毎回宿題を提出しなければ、という気持ちになり、結果的にクラスメイト全員が毎回ちゃんと宿題を仕上げてきていました。
通学コースのグループ授業のメリットの一つは、この強制力にあります。
通信講座だと、「毎回、期限までに持てるすべての力を出し切って課題を提出するんだ!」というモチベーションを維持するのが、難しいこと多いですからね。
授業の内容
授業の中では、一人一人の訳文を見比べながら、
「Aさんはこの部分はこう訳しているけど、他の人はどうかしら?見比べてみましょう。Bさんの訳文はAさんとほぼ同じですね。ではCさんは?あら、他の二人とはずいぶん違う表現になっていますね。皆さんどちらが良いと思います?その理由は?」
というように、先生が生徒自身に考えさせながら授業を進めていました。
受講前は、「グループ授業ということは、生徒の人数が多いと自分の訳文を見てもらえる時間が少なくなって損なのかな?」と思っていたのですが、複数の他人の訳文と自分の訳文を見比べるのはとても勉強になりました。
フェローアカデミー出身で、ダヴィンチコードなど数々の大ヒット作品を手がけられている翻訳家の越前敏弥さんも、著書の中で同じような感想を述べられていました。
たしかこの「翻訳百景」の中にそんな記述があったかと。
越前敏弥さんのこの本でも勉強しました。 これも、翻訳の独学には外せない一冊です!
複数の人が悩んだポイントや、複数の人が同じ誤訳をした箇所は、翻訳者が押さえておかなければならないポイントとしてストックできます。
人によってカタカナ表記を採用したり平仮名表記を採用したり、訳がバラバラになる箇所は、どの訳が一番ターゲット読者にぴったりなのか、など考えるきっかけになります。
関係代名詞を繰り上げて訳すパターンの人と順序通りに訳す人。長い原文を短く切って訳する人と、長いまま工夫して訳だしする人。訳の出し方がバラバラな箇所は、どの訳仕方が一番良いのか考えるきっかけになります。
翻訳には正解がないので、なぜその訳にたどりついたのかを自分なりに説明できるようにしておくのが大事、ということも学べました。
生徒の訳文を見比べて議論を尽くしてから、最後の最後に講師の先生の訳例配られます。、それを見ながらその日のポイントを押さえなおしていく、という形でした。
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すっかり長くなってしまいましたが、まだまだ書ききれなかったことがたくさんあるので、次回も引き続き、フェローアカデミーの出版基礎講座を受講した感想として、「受講して得たものは?」「通学講座を受講するメリットは?」について書きたいと思います。
フェロー・アカデミーには、通学コースと通信コース、どちらもあります。
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また、フェロー・アカデミーが運営母体となっている翻訳者ネットワークの「アメリア」で独学するという方法もあります。
自分で本を購入して独学にチャレンジしよういう方であっても、定期的に添削と評価は受けた方が良いと思います。
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