フェローアカデミーの通学コースを受講した感想その(3)【翻訳学校の費用について】

私は、翻訳を学び始めた当初、翻訳学校のフェローアカデミーの出版翻訳基礎の通学コースに半年間通っていました。その時の率直な感想は、

フェローアカデミー出版基礎を受講した感想(1)

フェローアカデミーの通学講座の感想その(2) 

に書きました。

今回はその最終回。

フェローアカデミーの通学コースに通った結果と、「受講して得たものは?」「通学講座を受講するメリットは?」「翻訳学校の費用は実際どのくらいだった?」などについてレポートします。

 

フェロー・アカデミーには、通学コースと通信コース、どちらもあります。

ホームページよりも、学校パンフレット(電子ブック)をもらったほうが断然情報量が多いので、気になる方は、まず資料請求(無料)がおすすめです↓

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フェローアカデミーの通学コースを受講するメリット

実際に翻訳学校フェロー・アカデミーの「通学コース」を受講して、「通ってよかったな~」と実感できたメリットは以下3つです。

  • 先生がバリバリ現役の翻訳者であること
  • リーディングレポートの課題があること
  • 学習モチベーションが続きやすいこと

それぞれ、解説していきます。

先生がバリバリ現役の翻訳者であること

フェローアカデミーの出版翻訳の通学コースは、実際に出版翻訳者としてお仕事をしている方が先生をされています。

普通に生活していて、翻訳者の方と知り合う機会はないと思うので、そういう意味では通学コースに通って翻訳者の方の生の声を聴く機会が得られるというのはとても貴重な経験になります。

授業の中では、翻訳の方法を教えてもらえるのはもちろんですが、それ以外にも

  • 先生が翻訳するときに作っているエクセルにまとめた用語集を見せてもらえたり、
  • 辞書についてアドバイスをもらえたり、
  • とんでもない誤訳をしそうになった体験談を聞かせてもらったり、
  • 下訳時代の大変だった話を聞かせてもらえたり、
  • 今翻訳している本の話をしてもらえらり、

いろいろと、現場の話を直に聞くことができ、自分が翻訳者になった場合のイメージをしやすくなりました。

また、私が受講していたクラスの先生はとても謙虚な方でした。「先生の訳例が絶対」という感じではなく、生徒の訳例も真剣に検討し、常に学ぶ姿勢をとっていらっしゃいました。

先生の翻訳に対する姿勢から、「翻訳は、一生勉強」「翻訳に対するクオリティの高さを追求し続ける」、などといった、もはや執念と言ってもいいくらいのものをビンビンに感じました。出版翻訳だったからなおさらなのかもしれませんが。

こうして、現場で翻訳者として活躍されている先生から、プロの翻訳者として仕事をするための基本的な姿勢を学べたのは大きかったです。

リーディングレポートの課題があること

出版翻訳でデビューするには、

  • 翻訳者の先生の弟子入りのような形でしばらく下訳について、それからデビュー
  • コンテストに応募
  • リーディングレポートを書いて、そこから出版社の編集者の方に翻訳者として指名してもらう

というような道がありますが、その中の「リーディングレポート」についても授業がありました。

リーディングレポートの書き方を教えてもらい、講評してもらえる。これは通信コースにはない、通学コースならではの特徴かと思います

リーディングレポートとは、まだ翻訳書が出ていない原書を読んで、あらすじや背景を自分でまとめて、その本の翻訳書を出すメリットなどを、企画書のような形で書くレポートのことです。

リーディングレポートは、原書を1冊読んで時間と労力が必要な割には、報酬がレポート1本1万円くらいと、なかなか割安な単価の仕事。でも、将来出版翻訳者になりたい人にとっては、やっておいて損はない仕事です。

フェローアカデミーの出版基礎のクラスでは、生徒が自分で選んだ原書をそれぞれ1冊ずつ読んで、リーディングレポートを書き、授業の中で先生や他の生徒さんから講評をしてもらう授業があります。

まず、期限内に原書を読んで正確に内容を把握し、さらにレポートにまとめる、という経験がなかったので、宿題とはいえかなりのプレッシャーになりました。

なんとか期限内にレポートをまとめ、「これは仕事になるレポートですね」と講評してもらえたときは、かなり自信がつきました!

自分の今の実力を判断してもらえるのも、通学コースの良さだと思います。

学習のモチベーションが続きやすい

翻訳学習は、孤独な闘いです。通学コースでは、毎週宿題が出て、翻訳例を他の生徒さんにも配らないといけないので、「絶対課題を仕上げるんだ!」というモチベーションにつながります。

翻訳の通信講座に比べると、「納期」意識が働いて、勉強を続けやすい環境に身を置けます。

これも、通学コースに通う大きなメリットです。

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フェローアカデミーの通学コースに通うデメリット【費用について】

実際に翻訳学校フェロー・アカデミーの「通学コース」を受講して、「ここはちょっと覚悟しとかないと・・・」と率直に感じたデメリットは以下2点でした。

  • 費用が高い
  • 予習復習の時間の確保が必須

それぞれ、解説していきます。

費用が高い

これは、別にフェローアカデミーに限ったことではないのですが、翻訳学校の通学コースの費用は高いのがデメリットです。

フェローアカデミーの出版基礎クラスは、週1回の通学、半年間で約15万円でした。

将来、翻訳者になって、15万円を翻訳で絶対稼ぐのだ!という気合いを入れない限り、なかなか申し込みづらいと思います。

私も、最初にフェローアカデミーの通学コースへの入会を検討してから、半年ほど悩みました。

 

予習復習の時間の確保が必須!

毎週、原書の一部を翻訳する課題が出て、授業の中で訳文を検討し、最終的には先生が添削もしてくださいます。

ただ、先生の添削を見るだけでは、翻訳技術は身につかないと思いました。

先生の訳例、他の生徒さんの訳例と、自分の翻訳を見比べて、一語一語、なぜ他の人と違うのか?なぜ自分はこの訳文に行きついたのか?など、復習の時間を毎回3時間以上はとらないと、高額な授業料の元はとれないと思います。

ここまでしてやっと、通学コースに行った意味があると強く感じました。

なので、毎週宿題(予習)と、見直し(復習)に、6~10時間くらい投下できるなら、通学コースに行く意味はあるけど、そんなに時間がとれないなら、毎週の授業がただ流れていくだけになる可能性が高いです。

その場合は、自分でスケジュールを決められる通信講座の方がいいかもしれません。

通学コースに申し込むなら、その期間中は翻訳に全力投下できる時間を確保しておく必要があると思います。

>>>フェロー・アカデミー公式サイト

フェローアカデミーの通学コースを申し込む前に考えておきたいこと

フェローアカデミーの通学コースに申し込む前に悩むのが、いったいどのコースから申し込めばいいのかな?ということだと思います。

フェローアカデミーの通学講座は、

入門→初級→中級→上級 という構成になっていて、入門は文法中心の講座で、初級以降が翻訳の実践の授業です。

これは個人的な意見になってしまいますが、基本的な英語力はなるべく安い方法で身につけてから、入門は飛ばして、初級から入学するのがベストではないかと思っています。

というのも、入門コースでも約13万円もの費用がかかってしまいます。

入門コース、つまり基礎的な文法の部分から通学コースに入ってお金をかけてしまうと、その先プロの翻訳者になるまで、かなり高額な費用がかかってしまうことになります。

英語の文法力や読解力などの基礎力を上げる方法は、いくらでも、安い方法が巷にあふれているので、そこは安く済ませたほうがよいというのが持論です。

フェローアカデミーの最大の強みは、初級以降の翻訳者の先生による翻訳の実践授業です!

だから、初級以降の授業に投資をして、それ以前は安くすませておくべき!!!

まだ中学文法や高校文法がアヤシイという方は、まずは自力で基本の英語力を底上げしてから、フェローアカデミーの翻訳の通学コースを申し込んだ方が、確実にコスパがいいです。

ちなみに、フェローアカデミーの初級に入るためにあったほうがよい基本的な英語力というのは、目安としてだいたいTOEIC800点くらいかと思います。

私の場合は、34歳で英語のやり直し英語学習を始めて、フェローアカデミーの初級の出版基礎に入学したときにはTOEIC880点でした。

英語力を底上げするために、なるべく安く、かつ、モチベーションが維持できる方法を探しに探して、英文法を体で思い出す方法と、発音矯正でリスニング力を鍛える方法がうまくいって、最終的にはTOEIC900点を達成することができました。

>>>なるべくお金をかけずに独学で英語の基礎力&TOEICの点数を上げる方法!

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まとめ:翻訳学校や通信講座選びのときは費用面もよく検討して!

フェローアカデミーの通学コースの受講を検討されている皆さんの参考になれば幸いです!

孤独な翻訳学習ですが、通学コースで仲間を作れば乗り越えられる、というのも大きいです。

費用面、時間面、自分の性格など、いろんな方向から検討して、翻訳者になるために何をするのが一番いいか、じっくり検討してみてください。

 

フェロー・アカデミーには、通学コースと通信コース、どちらもあります。

ホームページよりも、学校パンフレット(電子ブック)をもらったほうが断然情報量が多いので、気になる方は、まず資料請求(無料)がおすすめです↓

>>>フェロー・アカデミーの通信・通学講座の資料請求ページ

 

 

また、フェロー・アカデミーが運営母体となっている翻訳者ネットワークの「アメリア」で独学するという方法もあります。

自分で本を購入して独学にチャレンジしよういう方であっても、定期的に添削と評価は受けた方が良いと思います。点数がよければ仕事にもつながります!

>>>独学しつつ、アメリアでスキルアップ→仕事獲得する方法

 

コスパ最強の英語学習ツールの組み合わせ

最後に、わたしが現在つかんでいるコスパ最強の英語学習法の組み合わせをご紹介します!

この2つの学習法をミックスすると、限りなく無料・最強のコスパで英語力をアップできます!

 

①電子書籍で学ぶ

翻訳関連本11冊、通訳関連本20冊、英語学習の電子書籍を、Kindle Unlimitedの30日無料体験期間(or2ヶ月199円のキャンペーン)の間に読みまくる。

>>>Kindle unlimited公式サイト

翻訳学習本と英語教材を0円で勉強しつくす!【究極の節約学習法】

 

②耳学で学ぶ

英語の文法・単語力をつけたい方や、TOEIC900点に満たない方は、オーディブルの30日無料体験期間中に7000円相当の英語パックをダウンロードしておく。

(一度ダウンロードしたパックは、無料体験期間中に解約をした後でもずっと使えます=完全無料でゲットできます)

>>>オーディブル公式サイト

7000円の英語教材パックが無料!【基本文法・単語・TOEIC対策に!】

 

電子書籍と耳学は、時間とお金を節約するためには、これからの時代は欠かせない勉強法です。

英語の基礎力アップはできるだけお金をかけない。

翻訳の専門学習はフェロー・アカデミーでお金をかけてみっちり学ぶ。

この組み合わせがとてもおすすめです。

ぜひ試してみてください!




ABOUTこの記事をかいた人

シングルマザー翻訳者のMarimoです。
結婚後、専業主婦として2人の子供を育てていたのですが、離婚の危機に直面して、フリーランスの実務翻訳者として働こうと一念発起!
30代から独学カランメソッドイングリッシュセントラルで英語の勉強を始めて、2年間でTOEIC600点→900点に。
翻訳の基本はフェローアカデミーで学んで、実務翻訳は独学しました。
できるだけ安く英語力をアップさせる方法、翻訳の独学方法、実務翻訳に役立つ本、辞書システムの紹介など、今まで役に立った方法を中心に紹介しています!
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