オンライン辞書KOD(研究社オンラインディクショナリー)は、翻訳に便利!

KOD(研究社オンラインディクショナリー)

 

翻訳者の皆さん共通の悩み。それは辞書!

「何を買えばよい?」

「欲しいの全部そろえたら、お金かかるなあ。。。」

「パソコンのスペックが低いから、辞書あまりたくさん入れられない」

私も相当悩み、いろいろ調べました。

そして、最終的には、有料のオンライン辞書無料のオンライン辞書の両方をメインで使っていくことにしました。

そのなかでも、私は現在、有料オンライン辞書のKODを使っています。

このKODの使い勝手について、レポートしていきます!

 

辞書の形式には、「紙」「CD-ROM」「オンライン」3タイプがある

昔ながらの辞書は「紙」。

専門分野の辞書になると、選択肢が紙の辞書しかない場合もあるようですが、有名どころの辞書は「紙」と「CD-ROM」の両方があることが多いです。

翻訳者の場合はだいたい複数の「CD-ROM」版の辞書をパソコンのハードディスク内に入れて串刺し検索(EBwin4などを使って)する人が多いよう。

紙、CD-ROM、オンライン、それぞれの辞書のメリットとデメリットをまとめてみました。

 CD-ROMオンライン
メリットパラパラめくっているときに、周辺の単語や新しい発見があることがある。

目的の単語の意味がすぐに見つかる。

串刺し検索で複数の辞書を一瞬で引ける。

目的の単語の意味がすぐに見つかる。

串刺し検索で複数の辞書を一瞬で引ける。

常に最新の状態なので、新しいものを購入する必要がない。

パソコンのスペックは関係なく、インターネット環境ならいつでもどこでも辞書が引ける。

 

デメリット

目的の単語の意味を調べるのに時間がかかる。

時代を経て新しい言葉が追加され新版が出たら、購入しなおす必要がある。

パソコンのスペックが低いと容量をとってしまい、重くなる。

時代を経て新しい言葉が追加され新版が出たら、購入しなおす必要がある。

 

 辞書の種類が少ない。

すでに自分が持っている辞書が含まれていたらお得感がしない。

 

できればオンライン辞書を使いたい!

メリットとデメリットを見ていただいてわかるように、やはり、オンライン辞書の最大の利点は「常に最新バージョンであること」「ネット環境ならいつでもどのパソコンからでも使えること」、この2点に尽きると思います。

言葉のプロフェッショナルである翻訳者としては、やはり辞書は常に最新版を使いたいし、でもそのたびに辞書を買い替えるのはお金がかかる。さらにそのたびに古い辞書をアンインストールして新しい辞書をインストールして、、、という手間も面倒。

パソコンを買い替えたときも、串刺し検索ソフトの設定を一から全部やり直しなんて、ほんとうに手間がかかりそう!

こういった理由から、私の場合は、できるものならオンライン辞書を使いたい~!と思っていろいろと検討し、有料のオンライン辞書であるKOD(研究社オンラインディクショナリー)の利用をはじめました。

 

KOD(研究社オンラインディクショナリー)について

インターネットがつながっている環境で、IDとパスワードを入力して使える辞書です。

使用には契約が必要な有料のオンラインディクショナリーです。

ネット上では無料の辞書もいろいろと使える中、なぜわざわざ有料のオンライン辞書を使う必要があるのか?

私は翻訳学習をはじめた当初、「できるだけオンラインで!そして、できるだけ費用をかけずに、でも効率的に検索できるようにしよう!」と考えて、辞書ラインナップは以下のような形にしていました。

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<無料オンライン辞書>

  • ランダムハウス(無料でgooの英和辞書。掲載語彙数34万5,000語を収録した英和辞典。語彙数がこれだけ豊富な辞書がオンラインで無料で使えるのはすごい。でも、熟語の検索がしづらいのがデメリット)
  • Weblio
  • 翻訳訳語辞典(翻訳者の山岡洋一さんが、実用的な訳語をラインナップして編集されていた、無料で使える有名なオンライン辞書。基本的な単語ほど、訳すときにいろんなパターンが考えられて困るので、そんなときにこの辞書をひくと、「こんな訳し方があるんだ!」ととても参考になる)
  • 英英辞書類(Longman,Oxford,MerriamWebster、Collinsなど、英英辞書は無料のオンライン辞書で十分使える)

<有料のオンライン辞書>

  • 英辞郎の有料版(年間3300円+税。熟語系や最近の言葉を調べるときは、まず英辞郎を使います。たいていの熟語検索できて、例文も多くて便利です。無料版もあるが、有料にすると例文がたくさん見れます。月300円くらいで安いのですぐに有料版に切り替えました。ただ、信ぴょう性が低いものもあるので、必ず別の辞書で確認が必要です)

※ちなみにこれらのオンライン辞書は、すべてEBwin4に登録して串刺し検索できるようにしています。(EBwin4の使い方、串刺し検索登録の仕方についてはこちらの記事から

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これだけでも、翻訳学習を始めた当初はほぼ十分、調べたい単語や熟語を調べることはできていたのですが、基本の英和辞書がランダムハウスだけだと心もとないなと思っていたので、基本の英和辞書として研究社の「リーダーズ」を追加して使いたいと思っていました。

無料のオンラインの辞書は、語彙数も多くて便利な一方で、やはり信ぴょう性に欠ける部分もあるので、紙やCD-ROMと同じくらいに信じられる辞書で裏どりをしておきたいと思い、研究社の辞書がオンライン上で使えるKODを使うことにしました。

 

KODの有料会員の種類と費用

契約単位は6か月か1年、また、会員の種類がスタンダードかアドバンストがあり使える辞書の種類が異なります。

 

■個人スタンダード会員

契約単位6 か月1 年
利用料金3,240 円 (3,000 円+税)5,940 円 (5,500 円+税)

■個人アドバンスト会員: KODの全辞典をご利用いただけます(追加オプション辞書を除く)。

契約単位6 か月1 年
利用料金6,480 円 (6,000 円+税)11,880 円 (11,000 円+税)

 

 

KODのスタンダード会員とアドバンスト会員で使える辞書の違い

黒字がスタンダード会員とアドバンスト会員が使える辞書で、赤字はアドバンスト会員のみが使える辞書です。

 

<英和>

リーダーズ英和辞典

リーダーズ・プラス

新英和大辞典

新英和中辞典

ルミナス英和辞典

英和コンピューター用語辞典

理化学英和辞典

医学英和辞典

研究社ビジネス英和辞典

<和英>

新和英大辞典

新和英中辞典

ルミナス和英辞典

カタカナで引くスペリング辞典

新和英大辞典

 

<国語辞典>

大辞林(三省堂)

 

<その他>

新編英和活用大辞典

日本語表現活用辞典

類義語使い分け辞典

総合ビジネス英語文例辞典

 

私は、当初どのくらいの種類の辞書を使うかわからず、とりあえずアドバンスト会員で登録しました。

でも、私の場合は医学系やコンピューター系を使うことは少なく、たまに使うときにはオンライン無料辞書のライフサイエンス辞書などを使えばいいことに気づいたので、スタンダード会員で十分だったなと思いました。

スタンダード会員だと、年間5500円+税。1か月500円くらいの利用料で、リーダーズ英和辞典、リーダーズ・プラス、新英和大辞典、新英和中辞典、ルミナス英和辞典、そして意外とよく使う国語辞典の「大辞林」。これだけたくさんの辞書が使えて、さらにこれらの辞書はKODの検索窓で検索すれば、串刺し検索できるので、コスパもいいし、最高に便利です!

 

まとめ

 

というわけで、私は現在、以下のような辞書の使い方に落ち着いています。

  • 意味を知らない単語はKODでまず調べる→その単語が熟語の一部になっているときは英辞郎で調べる
  • 意味はわかるけど訳語に悩んでいるときは、翻訳訳語辞典や英辞郎を調べる、もしくは英英辞典を調べる
  • 訳したあとに、日本語の使い方で悩むときはKODの大辞林で調べる

やはり、オンライン辞書はインストールしなくていいから、パソコンのスペックも関係ないし、年額利用であっても年間5000円くらいで、初期投資が少なく済むし、そしてなにより常に最新バージョンが使える。

できる限りオンライン辞書。どうしてもオンライン上にないもの(海野さんの辞書とか)はCD-ROMや紙でそろえる。

いろいろ調査した結果、これがベストチョイスではないかと思っています!

 

 

 

 




ABOUTこの記事をかいた人

シングルマザー翻訳者のMarimoです。
結婚後、専業主婦として2人の子供を育てていたのですが、離婚の危機に直面して、フリーランスの実務翻訳者として働こうと一念発起!
30代から独学カランメソッドイングリッシュセントラルで英語の勉強を始めて、2年間でTOEIC600点→900点に。
翻訳の基本はフェローアカデミーで学んで、実務翻訳は独学しました。
できるだけ安く英語力をアップさせる方法、翻訳の独学方法、実務翻訳に役立つ本、辞書システムの紹介など、今まで役に立った方法を中心に紹介しています!
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